羽生“和テイスト”で世界王者奪回目指す

2015年06月13日 16時00分

 フィギュアスケートのソチ五輪金メダリスト羽生結弦(20=ANA)が、攻めの姿勢で世界王者奪回を目指す。アイスショー「ドリーム・オン・アイス」(12日、新横浜スケートセンター)で、羽生は来季のフリー新プログラム「SEIMEI」を初披露。陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明をリンク上で演じた。

 

「今シーズンは何か挑戦をしたかった。今の日本男子で、ここまで和を出せるのは僕しかいないかなと思う。僕だから出せる繊細さ、和の力強さがある僕らしいプログラムになれば」と初の和テイスト挑戦の狙いを明かした。振付師は日本人ではなく外国人。「あまりにも日本らしすぎるのもどうかと。世界の人にも見てもらうので」と海外の視点も重要視した。

 

 3月の世界選手権(上海)では連覇を逃し、悔しさを味わった。来季はこれまでのライバルに加え、休養していた元世界王者のパトリック・チャン(24=カナダ)が復帰。この日のショーにも出演したエフゲニー・プルシェンコ(32=ロシア)も現役復帰を表明し、昨季以上の混戦は必至だ。そのなかであえて新境地に挑戦する強気な姿勢で、世界トップの座を奪回するつもりだ。

 

 技術的にも、故障や病気の影響で昨季できなかった4回転ジャンプを3回組み込む。この日は転倒などもあって成功しなかったが、仕上がりの早さをうかがわせた。「緊張したが、皆さんの前で滑ることができて少しホッとしている」。笑顔の羽生は陰陽師になりきり、難敵揃いの新シーズンに挑む。