フィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)の男子シングルで悲願の金メダルを獲得した宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、試合後の会見で4年後の進退に言及した。

 海外メディアから「2026年の五輪も現役か?」と問われると「僕は五輪という舞台を自分の目標にしたことがあまりないので…」と切り出し、現在の胸の内をこう明かした。

「僕が今、何を目指してスケートをしているのか? 全く分からないですけど、今考えているのは、より来年成長する、そしてもっと何年もかけて成長し続けていきたい、その中に五輪という舞台がもしかしたらあるかもしれません」

 これまで目まぐるしく変化を続けて成長してきた。自分を追い込んだ年もあれば、楽しみことに撤したシーズンもあった。目標が変わることは本人も承知しており「僕の考えは1年、数か月でも大きく変わるので、完全に断言することはできませんけれども」と前置き。その上で「自分にとってスケートが次、苦しいものになった時に、果たしてもう一度このような気持ちでスケートに向き合うことになるのか? 今は分からないので、次の五輪はこうです、と言い切れないです」と結論付けた。

 果たして2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では、どんな境地に達した宇野が見られるのか。