フィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)ペアのフリーにが24日に行われ、三浦璃来(20)、木原龍一組(29=木下グループ)が合計199・55点をマークし、同種目の日本勢で初の銀メダルを獲得した。

“りくりゅう”が待望の結果を出した。SPでメダル圏内の3位につけていた三浦、木原組はフリーで127・97点の3位となり、合計199・55点で銀メダルを獲得した。同種目の日本勢で五輪を含めて過去最高順位。2012年大会で高橋成美とカナダ人のマービン・トランのペアが日本勢初の銅メダルに輝いたが、日本人同士のコンビでは初の表彰台となった。

 今大会はウクライナ侵攻により、ロシア勢が出場禁止。北京五輪で金メダルを獲得した中国ペアも不参加で五輪の上位5組が不在。“りくりゅう”は表彰台が期待されるプレッシャーの中、ジャンプミスなどはあったものの、しっかりと結果を残した。

 重圧の中で演技した三浦は「メダルというのはうれしいけど、やはり悔しさがすごく残った。私の弱さが出た試合。私の来シーズンさらに上を目指して頑張っていきたい」とし、木原は「メダルを(日本勢で)10年ぶりに、チームでは初めて獲得できて本当にうれしい。毎試合結果を出さなければいけないという気持ちもあって少し疲れていたところもあった」と振り返った。