2006年トリノ五輪フィギュアスケート男子で金メダルを獲得するなどロシアの〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏(39)が、ウクライナ侵攻に対するスポーツ界の制裁に対して激しい言葉を使って猛反発した投稿が大きな波紋を呼んでいる。

 プルシェンコ氏はこれまでも母国ロシアを擁護してスポーツ界の制裁に反論してきたが、6日に自身のインスタグラムに投稿した内容は衝撃的だった。

「私はロシア人だ! ロシア人であることを誇りに思う!!! ハバロフスク地方で生まれ、長い間ボルゴグラード(スターリングラード)で過ごし、スポーツではサンクトペテルブルクで競技を行い、今はモスクワ地域に住んで働いている。4つの異なる五輪でメダルを母国・ロシアに持ち帰ってきた!」と自らの愛国心を強調。続けて「人種差別をやめろ! ジェノサイド(大量虐殺)をやめろ! ファシズムをやめろ!」と極めて強い表現を用いて、世界のスポーツ界で広がるロシアへの制裁に対して猛批判を繰り広げた。

 このプルシェンコ氏の投稿には世界中から「的外れだ」「侵攻を正当化している」などと非難が殺到。一方で超一流のアスリートとして選手やファンから多くの尊敬を集めてきたプルシェンコ氏が周囲を顧みないほどあまりにも強烈な言葉を使っているため、ネット上ではその精神状態を心配する声も上がっている。

「完全に洗脳されてる。がっかりだよ」「プーチンに洗脳された可哀そうな方?」「洗脳ってすごいなって。露の環境見たらこうなっても仕方ないのは分かるし、いかにプロパガンダに力入れてるか思い知らされた」などと洗脳を危惧する声も続々と出ている。

 プルシェンコ氏の言動に対して注目と同時に不安も高まっている。