2006年トリノ五輪フィギュアスケート男子金メダルの〝皇帝〟エフゲニー・プルシェンコ氏の怒りが頂点に達している。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、国際スケート連盟(ISU)は1日にフィギュアスケート世界選手権(23日開幕、フランス・モンペリエ)をはじめとする国際大会からロシア、ベラルーシの選手を除外すると発表した。

 この判断にロシアでは批判が高まる中、プルシェンコ氏は2日に自身のインスタグラムを更新し「ISUは、ロシア人を競技に参加させることを禁止している。これは大きな間違いだ!スポーツと政治を混同させてはいけないし、今のようにアスリートを罰したり、出場権や競技権を奪ってはいけないのです」と言い切った。

 ロシアは女子を中心に世界屈指のフィギュア大国として知られている。そのため「我が国のスケーターは、世界最強であることを証明している。フィギュアスケートの面白さは、選手たちの存在なくしては語れません。もし、我が国の選手が国際的なスタートに立たなければ、多くの種目で強い者が国内にとどまることになり、勝利の価値が下がってしまうでしょう。彼らはロシアを世界のスポーツから孤立させようとしている」と持論を展開した。

 ロシア軍はウクライナの首都・キエフ市内のテレビ塔に攻撃を行うなど、戦闘は日に日に激しさを増している。

「誰もが平和を望み、私もそれを望んでいる!1日も早くすべてが終わり、交渉が実を結ぶことを心から願っています。私は大統領を信頼しています!」と締めくくったが、元通りの日常はいつになったら戻るのだろうか…。