ネーサン・チェンら団体銀メダルの米国チームが求めたメダル授与をCASが却下

2022年02月20日 14時53分

金メダルのネーサン・チェン(東スポWeb)
金メダルのネーサン・チェン(東スポWeb)

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)が19日、北京五輪フィギュアスケート団体で銀メダルを獲得した米国代表チームが大会閉幕前にメダル授与を求めた訴えを棄却したことを発表した。

 フィギュア団体のメダルを巡っては、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワのドーピング問題が決着するまで延期される方針となっている。しかし、個人戦で金メダルを獲得したネーサン・チェンら団体戦で銀メダルを獲得した米国代表メンバーは、大会期間中のメダル授与を求めてCASに提訴。公聴会が行われたが、CASは訴えを棄却して改めて問題の調査が終了するまでメダルは授与しない方針を示した。

 CASは「公聴会の終了後、以下の通り決定した。本申請を却下する。フィギュアスケート団体競技のメダルセレモニーは開催しないことを決定する。北京冬季五輪は成立する。理由付きの仲裁判断は、近日中に公表される予定だ」と説明した。

 問題の終結までは暫定的な順位となるためCASの判断は妥当ともいえるが、一方で決着までは1年程度要する可能性もあり、それまで選手がメダルを手にできないのは異常事態。ひとまず現時点での成績でメダルを授与する選択肢もあり、実際に過去のドーピング問題では〝差し替え〟で対応してきた。

 そのためネット上では「おかしな裁定だな」「メダル授与を認めなかったスポーツ仲裁裁判所の裁定には違和感を覚えます」と疑問の声が噴出。「本当におかしな話。現時点で米国は銀メダル授与される権利はある。ドーピングが事実なら後で繰り上げればいい。本当にCASの組織は腐敗している」とCASの判断を批判する意見も出ている。〝アスリート後回し〟のCASの判断は波紋を呼びそうだ。

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