
フィギュアスケートの元世界女王でプロスケーターの安藤美姫(34)が11日、三井不動産の「スポーツアカデミーオンライントークイベント」に出演し、北京五輪フィギュアスケートで世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ羽生結弦(27=ANA)に言及した。
羽生はフリー冒頭で4回転半に挑戦。惜しくも回転不足(アンダーローテーション)となって失敗となったが、国際スケート連盟(ISU)公認大会ではジャンプの種類として世界で初めて認定された。
この大技について安藤は「全日本(昨年12月)よりも格段に質が上がっていた」と絶賛。そして具体的な進化のポイントを挙げた。
「全日本の時は半回転、足りなくて両足で着氷しました。今回は転倒なので、端から見たら大きな失敗というイメージを持たれる方が多いと思うんですが、片足着氷で4分の1まで完成されたからこその転倒だったと私は思っています。あと一歩で成功できる確信が持てるジャンプでした」
試合後、羽生は4回転半の再挑戦について「ちょっと考えたいです」と明言を回避。引退をにおわす言動も多く、今後の動向が注目されている。
安藤は「決めるのは羽生選手自身」とした上で「4回転半は体に負担がかかるし、大きなケガにつながるので無理せずに。もう少し現役をやってみたい、4回転半が成功するまで続けたいという強い思いがあっての選択でしたら、現役を退いた身としてバックアップし、全力でサポートしたい」と話した。
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