北京五輪フィギュアスケート男子で4位とメダルには届かなかった羽生結弦(ANA)の、試合後のある行為が中国で話題になっている。

 男子フリー後、中国の検索サイト「百度」やウェイボーのホットワードには、羽生関連の文字がずらりと並んだ。なかでも注目を集めたのは「羽生がカーテンコールで氷に触った」という一文。羽生がリンクを去る際に、観客に深くお辞儀し氷をなで、顔に付けるしぐさが注目を集めた。「本当に礼儀正しい」「また中国に来てほしい」「あなたは永遠のフィギュア王子です」「北京五輪で観客に素晴らしい演技を見せてくれてありがとう」とコメントは感動の声だ。

 8日のショートプログラム(SP)でも、羽生の言動が話題を呼んだ。氷の穴につまり、4回転サルコーが1回転になってしまった際にも羽生は氷のせいにせず「ここの氷は相性がいいので」とリンクを〝褒めた〟ことで、「羽生結弦が北京の氷を褒めた」がホットワード上位に。ネット上では「本当に強い人は、運が悪かったとしても言い訳しない」「優しい人」と称賛の声だった。

 2度の滑走でメダルこそ届かなかったが、中国での羽生人気は増すばかりだ。