フィギュア元世界女王でプロフィギュアスケーターの安藤美姫さん(34)が9日、「スッキリ」(日本テレビ系)に北京五輪フィギュアスケート男子シングルSPの解説者として出演した。

 日本勢は鍵山優真が2位、宇野昌磨が3位、羽生結弦が8位という結果となった。羽生が演技中にハマったリンクの穴について安藤さんは「あると言えばあることですが、ごくまれで、本当に不運としか言いようがない」。宇野については「高難易度の演技に挑戦するという精神力に期待したい」などと解説した。

 MCの加藤浩次から、今大会の鍵山と同じ18歳で五輪に初出場した時の気持ちを聞かれた安藤さんは「私はちょっと、フィギュアスケートをわかってなさすぎましたね。スケート靴を履いて9年で五輪に出たんです。日本代表として…というのがわかってなくて、メディアの対応もわかってないような状態だった」と自身の経験を語った。

 そのうえで「でも今のフィギュアスケート界はカメラがいるのが当たり前、見られる、注目されるのが当たり前という環境の中で彼(鍵山)は成長している。本当に素直で本当にかわいいんですよ。本当にピュア。お父さん(正和さん)は名古屋出身のオリンピアンで結構怖い。厳しい、あの時代のいかついアスリートみたいな方。(親子は)真逆かなとは思います。それがすばらしい子に育って。フリーに向けては、種類を一つ増やしての新しい4回転が完璧に決まった時にはメダルは確実だと思います」と秘話を交えて鍵山に期待を寄せた。