フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦フランス杯(19日=日本時間20日、グルノーブル)、男子ショートプログラム(SP)で昨季の世界選手権で準優勝の鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)が100・64点で首位発進した。SP100点越えは今季3人目となった。

 冒頭の4回転サルコー、3回転ト―ループの連続ジャンプを決めると、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷が乱れたものの、しっかりとまとめ、自身の自己ベスト(100・96点)に迫る好演技を見せた。「トリプルアクセルが回りすぎてしまったのが悔しい。大きなミスではないので、うまくまとめた。小さなミスがあっても100点台に乗せられたのは大きな進展だと思うので、そこは大きな成長」と振り返った。

 鍵山はGPシリーズ第3戦イタリア大会でSP7位発進からフリーで逆転優勝。フランス杯を制すれば、GPシリーズ上位6人で争われる12月のGPファイナル(大阪)進出となる。また、佐藤駿(17=フジ・コーポレーション)は自己ベストの87・82点で4位スタート。注目のフリーは20日(同21日)に行われる。

 女子SPは、樋口新葉(明大)は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半になるミスが響き、63・87点で6位。横井ゆは菜(中京大)は3回転ルッツで転倒し、52・32点で11位。第3戦のイタリア大会を制した昨季の世界選手権覇者のアンナ・シェルバコワ(ロシア)が77・94点で首位に立った。