
フィギュアスケートの全日本選手権(28日まで、長野市ビッグハット)女子で3位に入った13歳の樋口新葉(日本橋女学館)が、世界で勝つため高難度ジャンプ取得を目指す。
“ポスト浅田真央”が、強力な武器を身につける。大会から一夜明けた29日、会見に応じた樋口は「真央ちゃんがバンクーバー五輪で跳んでいて、自分もと思った。これからは必要になる」とトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の練習を始めていることを明かした。
唯一前向きに踏み込むジャンプのため恐怖心がわくが、岡島功冶コーチ(57)によれば「全然怖がらない。ガンガン行く」と物怖じせず練習しているという。すでに五輪金メダリストの金妍児(キム・ヨナ、24=韓国)が武器としていた3回転ルッツ―3回転トーループの高難度ジャンプは試合で使っている。トリプルアクセルも習得すれば、怖いものはない。
この日は、大会上位選手によるエキシビション「オールジャパン メダリスト・オン・アイス」(長野市ビッグハット)に出演。観客の大声援を浴びた樋口は「平昌五輪に行きたい。結果も出したい」と目を輝かせた。貪欲な新星が、さらなる高みを目指す。