羽生流血衝突が国際問題に 再発防止できるか

2014年11月11日 07時00分

 世界に衝撃を与えた“ハニュウ・ケース”が国際議題になりそうだ。8日に行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦・中国杯(上海)のフリー演技前の6分間練習で、中国の閻涵(エン・カン=18)と衝突して頭とあごを負傷したソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19=ANA)が9日、成田空港に帰国した。精密検査を受けるため東京都内の病院に向かったが、大流血から強行出場という前代未聞の大アクシデントの波紋は広がるばかり。再発防止に向け、世界が見せる動きとは――。

 

 

 激闘を終え、満身創痍で日本に降り立った羽生は車いすに座り、係員に押されて160人のファンの前に姿を現した。あごはマスクで隠れていたが「頑張って~」と声援を送るファンに何度も会釈。関係者が用意した車でそのまま都内の病院へ急行した。


 前日のフリーの6分間練習中に閻と激しく衝突。頭とあごを強打し、流血しながら倒れた。しかし、本人の意志で強行出場。あご、頭にテーピング処置を施し、演技に臨んだ。ジャンプは冒頭の4回転トーループをはじめ、5回も転倒。それでも最後まで演技を続け、2位に入った。演技後にあごを7針、側頭部は医療用ホチキスで傷口を3か所留める緊急処置を受け、左足には軽い肉離れの症状も見られた。


 棄権は確実と見られた羽生だったが、リンクに戻って渾身の演技を見せたことは、多くの人の感動を呼んだ。一方で、脳振とうを起こしていた可能性があり「周囲が止めるべきだった」と問題視する声も出た。