優等生は浮かれません。ソチ五輪フィギュアスケート男子金メダリストの羽生結弦(19=ANA)が27日、都内で行われた、ロッテの「ガーナ チョコびらきセレモニー2014」に登場した。

 女優の土屋太鳳(19)、松井愛莉(17)が壇上で「チョコびらき宣言」をすると、紙吹雪のなか真っ赤なスーツを着た羽生が登場。昨季のSP「パリの散歩道」の決めポーズで出現するド派手な演出だ。羽生は単独で同社のCMにも出演。ソチ五輪後の活躍はまさにスターそのものだが「僕はあくまでいちスケーター。(テレビ出演など)若干の戸惑いもありました」と、浮かれる様子はない。

 今季の初戦は10月のフィンランディア杯(フィンランド)。金メダリストとして迎える初のシーズンだ。4回転ジャンプなど高難度技をいくつも組み込む新たな挑戦に出るが「プレッシャーはあるが、期待と同じだと思う。応えていきたい。とにかく全部勝ちたいという気持ちがあります」と負けん気を全開にした。

 この日のトークショーでは若手美人女優2人から「いい演技の秘訣」や「緊張してしまうがどうしたらいいか」など難解な質問をされても「明確にどこまで頑張りたいか、目標を持つといいと思う」と的確に答えた羽生。10代とは思えぬ冷静さは健在で、今季も活躍は間違いない。