羽生結弦と内村航平だけがいる〝別世界〟 2位発進でも晴れやかなワケ

2021年04月16日 06時15分

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 もはや別次元へ向かっている――。フィギュアスケートの五輪2連覇・羽生結弦(26=ANA)が世界国別対抗戦(丸善インテックアリーナ大阪)の男子ショートプログラム(SP)で〝王者の舞〟を見せた。

 軽快なロックナンバーに乗り、冒頭の4回転サルコー、4回転―3回転の連続トーループを完璧に着氷。会場に詰め掛けたファンの手拍子を受けて躍動し、今季SP自己ベストの107・12点をマークした。結果は109・65点で首位に立ったライバルのネーサン・チェン(21=米国)に及ばなかったが、試合後は「あまり順位とかは気にしてないですけど」と話した上で「リベンジしたいっていう気持ちが少なからずあるんですけど、その気持ちも認めて、それプラスアルファ、今日のように自分が成長したなと思える演技をできるように」と吹っ切れた様子だった。

 悔しいはずの2位発進に、ここまで晴れやかな表情を浮かべるのは、勝負を超越した夢を追いかけているから。すでに来季へ向けて人類初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦中で「金メダルより4回転半」とすら口にするほど。くしくも同日に体操・全日本選手権の前日練習に参加した五輪2連覇の内村航平(32=ジョイカル)は「五輪を2連覇している同じ立場として、結果を残してきた分、得点とかじゃない部分に目を向けてやっているところは似たような部分でもある」と羽生に共感していた。

 もちろんやるからには勝利を目指す姿勢は変わらないが、今季最終演技となる男子フリーは、ジャッジではなく自分自身がつける〝心の得点〟でも高得点を目指す。

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