24日開幕の世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)に出場する女子エースの紀平梨花(18=トヨタ自動車)は、22日の公式練習で汗を流した。前日は走り込みとバイクで「体が疲れ過ぎていた」というものの、氷上練習は上々。「ジャンプは悪くなかった。氷の感触も私の好きな感じでした」と充実の表情を浮かべた。

 今大会は無観客だが、米コロラドでは単独での隔離練習も経験。「一人で滑るのは慣れているかも」と笑った。

 昨年末の全日本選手権を制覇。今大会もV候補として期待が高まるが「気合を入れすぎず、気楽に楽しみながら、感謝の気持ちを持って滑りたい。この舞台に立てている喜びを心に刻んで滑りたいです」と話した。

 日本から声援を送るファンに対してのメッセージも忘れない。「画面越しから私の演技で希望になったり、コロナ禍でも頑張っていこうという勇気になったり、あきらめずやる心を取り戻して、恩返しできたらいいと思います」

 初の世界選手権制覇へ、機は熟している。