フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)が25日、開幕した。男子ショートプログラム(SP)で、2018年平昌五輪銀メダリストで大会5連覇を目指す宇野昌磨(23=トヨタ自動車)は94・22点で3位発進となった。
 宇野は冒頭の4回転フリップに成功したが、連続ジャンプを予定していた4回転トーループで転倒。気持ちを切り替え、最後のトリプルアクセル(3回転半)を決めたが、得点は伸びなかった。

 それでも「すごく緊張したが、こういう皆さんに披露する場があってこその競技だし、練習だと思っている。失敗して『次はこうしよう』ということが、楽しかったし、出られて良かったなという気持ちです」とすがすがしい表情だ。スイスに拠点を置く宇野は参戦予定だった大会が中止になり、今季は今大会が初戦。待ちに待った機会とあって、競技できる喜びをかみしめた。