
フィギュアスケートのNHK杯(大阪・東和薬品ラクタブドーム)の女子ショートプログラム(SP)が27日に行われ、2016年の世界ジュニア女王・本田真凜(19=JAL)が、58.30点で12人中9位と出遅れた。
75.60点で首位発進の坂本花織(20=シスメックス)に大きく離されたが、試合後の表情は驚くほど明るい。「とりあえず久しぶりに楽しく演技ができたと思うので、良かったです」。自然とこぼれた笑みの裏には観客の力があった。
今大会は万全な新型コロナウイルス感染予防対策の中、有観客で開催。「お客さんの拍手、こういう雰囲気がホントに久しぶりでした。会場に着いてちょっとのぞいた時、本当に感動しました」。ファンの前で滑る快感を全身で感じた。
この日のSPで使用した曲「ザ・ギビング」はお気に入りで、平昌五輪シーズン(17~18年)に使用していたもの。このプログラムで臨んだ17年の全日本選手権ではミスを連発し、平昌五輪出場の夢が消えて「いい思い出がない」と話していたが、観客の前で滑ったプラスのイメージで〝アップデート〟できたようだ。フリー(28日)で巻き返しなるか。
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