フィギュアスケートのNHK杯(27~29日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)の前日練習が26日に行われ、16年の世界ジュニア女王・本田真凜(19=JAL)が同大会初参戦へ向けた決意を口にした。

 練習を終えた本田は「久しぶりにお客さんの前で演技することができるので、すごく楽しみにしてきました」と充実の表情。そして平昌五輪のシーズン(2017―18年)に使用していたショートプログラム(SP)の曲「ザ・ギビング」を復刻させた思いを明かした。

「五輪シーズンに使っていた曲なんですけど、いい思い出がないプログラムなので(笑い)。このプログラムでいい思い出を作りたいというか、いいイメージをこのプログラムに残したい。自分の中で一番大切なプログラム。初めて自分でこの曲を使いたいって言って使った曲でもあるので、いい演技をしたいと思います」

 シニアデビューとなった3年前、平昌五輪出場を狙っていた本田は代表選考となった全日本選手権のSPで失敗。五輪出場の夢が破れた苦い経験がある。あえて同じプログラムを選んだ本田は「自分の気持ち、表現の仕方、成長した部分を出させたらいいなと思います」と誓った。