なんて姉思いの妹だろう!! ソチ五輪のフィギュア女子個人で、まさかの6位入賞止まりだった“国民的アイドルスケーター”浅田真央(23=中京大)だが、ショートプログラム(SP)の失敗から気持ちを切り替えての会心のフリー演技は、日本中を感動の渦に包み込んだ。そんな真央が、プロフィギュアスケーターの姉・浅田舞(25)が“やらかしてしまった”大ピンチを救っていたという。一体どういうことなのか?

 ある制作会社の関係者は、舞に訪れた大ピンチをこう語る。

「ソチオリンピック開催中、舞がテレビやイベントで恋人の存在を明らかにしたんです。さらに、結婚宣言をしたおノロケ姿も大きく報じられました。関係者やファンから『真央が大事な時期にそんなことで話題になるな!』とブーイングが起こったんです」

 現在は競技生活にピリオドを打ち、プロスケーターとして活動中の舞。2月7日に放送された関西テレビ「快傑えみちゃんねる」では、共演者の円広志(60)から「今は(恋してるの)?」と聞かれ、「今は(恋)あるかもしれないです」と告白。周囲から「フゥ~! フゥ~!」と冷やかされると「ハハハ」と照れ笑いを浮かべた。

 さらに、ソチ五輪開催中の同15日、大阪・難波でのトークショーでは「(恋人が)います!」と堂々明言。「オリンピックが終わったら結婚するなんて言われていますけど、オリンピック前とか後とか関係なくて、チャンスがあればいつでも」と結婚宣言まで飛び出した。

“最後の五輪”と報じられ、最終調整している真央の真剣な姿が報道される一方で、舞のおノロケ全開ぶりがネットのトップニュースなどで報じられた。一部関係者や真央ファンからは「時期をわきまえろ!」などと叱り飛ばす声が届いてしまったという。

 さらに悲劇は重なるもの。現地時間(2月)19日のSPで、真央はミスを連発しまさかの16位スタートとなり、メダルは絶望的に…。インタビューでの悲愴感漂う表情は、照れながら恋人を明かす舞とは対照的に映った。

 前出の制作会社関係者は「舞自身、聞かれたことにリップサービスで答えただけ。しかも、これほど大きく報道されてしまうとは思ってもみなかったようです。ただ、妹の最後になるかもしれない大舞台直前に“姉の舞は結婚宣言”と大々的に報道されて、『ちょっと(恋人を明かす時期を)考えるべきだった』と本人も後悔していた」と明かす。しかし、そんな姉の危機を救ったのも、やっぱり真央だった。翌20日のフリーで自己最高得点をマーク。演技を終えると涙を流し、一転して充実した表情をしながら取材に応える真央の姿に、多くの国民が感動してもらい泣きした。

「もしフリーでもミスを連発して競技生活を終えていたら、舞は五輪後のテレビやイベントで恋人について笑顔で語るなんてできなかっただろう。それだけじゃない。五輪後にはファンやマスコミから真央惨敗の“戦犯探し”が始まり、大バッシングを浴びていた可能性もあった。会心のフリー演技で、すべて吹き飛ばしました」(前同)

 真央は3月に埼玉で行われる世界選手権の後、一度競技生活から離れるかどうかを決める。代わって舞は、しばらくイベントやテレビなどへの出演機会が増えそうだが、真央のおかげで今後も笑顔で恋バナができそう。ひょっとして結婚も秒読みだったりして。