ソチ五輪で日本選手団唯一の金メダリストとなったフィギュアスケートの羽生結弦(19=ANA)は「初めて跳んだ人になりたい」と誰も実現していない高難度のジャンプに取り組んでいることを明かした。具体的には4回転半ジャンプや4回転の連続ジャンプなど。4回転半は「4分の1アンダー(回転不足)でこけるぐらいで、ある程度は回れる」という。

 目的はすぐにプログラムに入れることではなく、新たな挑戦をすることで「士気を上げるため」。五輪のプログラムではトーループとサルコーの2種類だった4回転ジャンプは「5種類まではいけそう」とその可能性はとどまるところを知らない。

 また、羽生はエフゲニー・プルシェンコ(31=ロシア)がコーチに名乗りを上げたことについても「光栄だけど、考えるのは実際にボクのところに話が来てから。今はブライアン(オーサー・コーチ)と一緒に金メダルが取れてうれしいし、自分から環境を変えようとは思っていない」。“皇帝”との金メダルコンビ結成にはやや否定的だった。