フィギュア金の羽生「今はうれしさしかない」

2014年02月16日 16時00分

【ロシア・ソチ15日(日本時間16日)発】フィギュアスケート男子の羽生結弦(19=ANA)が15日、ついに金メダルを手にした。感動の優勝を決めた瞬間から約20時間後、五輪パーク内のメダルプラザでメダルセレモニーが行われ、表彰台の頂点に立った。

 羽生は3位のデニス・テン(20=カザフスタン)、2位のパトリック・チャン(23=カナダ)の名がコールされると、ライバルたちに拍手を送った。

 そして、いよいよ金メダリストの番。まずは軽いステップで表彰台の中央に飛び乗ると、両手を振って、観客の声援に笑顔で応える。夢見てきた金メダルを首にかけられると、まずは手に取り、次は両手でガッツポーズを作った。表彰台では「君が代」を口ずさんだ。

 前日のフリーは不本意な内容。この日の朝、ジャパンハウスで行われた会見では「前夜は演技を反省して、なぜ3回転フリップに失敗したのか考えていた」と明かした。しかし、そんな思いも一夜明けたら吹き飛んだ。「昨日は悔しさもあったけど、今はうれしさしかない。今の気持ちを表現する言葉が見つからない。日本語力のなさを痛感しています」。五輪の金メダルはそれほどまでに大きなものだった。

 メダルの感触を問われると「今は感じないようにしていて、まだ金なのか銅なのかも見てないです。それを見て感じてしまったら、とてもこうして話していられない」。リンクでは19歳らしからぬ強い精神力を見せた羽生が、子供のように無邪気な笑顔を見せた。

 地元ロシアのメディアは羽生、チャンらがフリーでミスを連発したことで「チャンピオン不在のフィギュア」(電子新聞ガゼータ・ルー)などとシビアだったが、19歳の快挙が否定されるものではない。