高橋大輔蘇らせたモロゾフコーチの一喝

2013年11月09日 16時00分

モロゾフコーチ(右)からアドバイスされる高橋

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(8日、代々木第一体育館)、男子ショートプログラム(SP)は昨季から調子の上がらなかった高橋大輔(27=関大大学院)が世界歴代2位の95・55点を叩き出し、2位に10点以上の差をつけ首位に立った。初戦となった3週前の「スケートアメリカ」では精彩を欠く演技で4位。復調のきっかけは、フリーの演技が終わった夜、ニコライ・モロゾフ・コーチ(37)から受けた叱責だ。

 

 高橋は「痛いところを突かれた。自分は五輪に行きたい気持ちが、少ないんじゃないかと感じた」。長光歌子コーチ(62)によれば「大輔にとっては簡単なジャンプをミスしたことをどう思っているのか、本気で五輪を目指しているのかなど、かなり厳しい言葉だった」。

 

 この日は4回転を含めた3つのジャンプでしっかりと着氷。「技術的なことは考えず、がむしゃらに練習しました。まだ気持ちは整理できていないけど、前向きにはなれた」(高橋)。演技後には涙を見せるモロゾフコーチと抱き合った。

 

「久々に会心と言える演技ができた。これを2日間続けて、自信につなげたい」と高橋も復調に手応えありの様子。一時は安藤美姫(25=新横浜プリンスクラブ)が出産した女児の父親に名前が挙がるなど“お騒がせ男”のモロゾフ氏だが、コーチとしての実力はやはり一級品のようだ。