本田ファミリーが「ONE TEAM」になった。フィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木競技場)女子SP(6位)の演技を終え、氷上で涙を流した本田真凜(18=JAL)は「自分らしい演技ができたことがうれしくて気づいたら泣いていた。全日本に対するトラウマの気持ちが晴らせた」と語った。

 2016年の世界ジュニア女王はシニア転向後に成績が下降。そんなときに支えになったのが家族だった。試合後、同じスケーターとして活躍する2人の妹、望結(15)と紗来(12)を会場内で見つけると、すっ飛んで行き抱き合った。苦しいときに「逃げ道の先には行き止まりしかないよ」と言われた望結とは、頬をくっつけて笑った。真凜は「もう泣きながら寝ることはない。これまで試合前は悪夢ばかり見ていた。それを振り払えるようにしたい」。完全復活へ向けて元女王は家族一丸となって再び歩き出した。