【フィギュアNHK杯】羽生が圧勝 3年ぶりGPファイナルへ

2019年11月23日 21時49分

優勝した羽生

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の男子フリーが23日に行われ、前日(22日)のショートプログラム(SP)で唯一の100点超えで首位発進した五輪2連覇の羽生結弦(24=ANA)は195・71点をマーク。合計305・05点で優勝を飾り、3年ぶりのGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)出場を決めた。

 フリー曲「Origin」に乗ってゆっくり動きだした羽生は、自ら「課題」と強く言い聞かせた冒頭の4回転ループをこらえながら着氷。さらに、もう一つの「超えなければいけない壁」でもある4回転サルコーを成功させた。

 その後、3連続ジャンプの1つ目をミスして単独の2回転トーループとなったが、数々の修羅場を乗り越えて得た引き出しで華麗にリカバー。完璧とはいえない内容だったが、演技を終えた王者は「うんうん」と何度もうなずいた。「まだ精神的に余裕がある気がした」と振り返り、得点うんぬんではない別の部分での充実感を覚えていた。

「ケガなく最後まで滑り切れてホッとした」。試合直後の言葉と安堵の表情が全てを物語っていた。昨年はGPファイナルをケガで欠場。16―17シーズンまで4連覇していたが、ここ2シーズンに出場できなかったことで「かなり気持ちがたまっていた」と苦悩の思いを打ち明けた。

「やっとファイナルで戦える位置まできたと思っています。日本の会場で滑るのが、どれだけ特別か。ずっと待ち望んでいた」。この日も氷上は大声援に包まれた。まるで観衆の一人ひとりに対峙しているように手を振った。

「皆さんのエネルギーをファイナルにぶつけられたらいいなと思います」。いよいよプリンスがGPファイナルに帰ってくる。新伝説を打ち立てる舞台は整った。