【カナダ・ケロウナ25日(日本時間26日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」、男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(24=ANA)が109・60点をマークし、首位に立った。22日に交通事故に遭った田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は80・11点で4位だった。

 羽生は9月のオータムクラシック(AC)と同じ構成で臨み、冒頭の4回転サルコーでは軸がぶれない最高のジャンプと着地で、4点以上の加点を引き出す好内容。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もきれいに決めると、4回転―3回転トーループのコンビネーションはややバランスを崩しながらも着氷。3種類のスピンも最高のレベル4を獲得し、2位に20点以上の差をつける圧巻の演技だった。

 優勝したACのSPは98・38点だったが、そこから10点以上も上積み。SPの自己ベスト110・53点に迫る結果を残した。26日(同27日)のフリーを残すが、順調に仕上げてきた絶対王者は今季も健在だ。