【フィギュア・ジャパンOP】衝撃の4回転4本!“トルソワ旋風”ついに日本上陸

2019年10月05日 17時53分

4回転ジャンプを4本披露したトルソワ

 フィギュアスケートのジャパンオープンは5日、さいたまスーパーアリーナで行われ、今季シニアデビューを果たしたアレクサンドラ・トルソワ(15=ロシア)が衝撃の演技で、日本ファンのド肝を抜いた。

 日本女子のエース・紀平梨花(17=関大KFSC)とシニア初対決となった今大会は、フリーのみの演技。シニア初戦の前大会・ネペラメモリアルでは世界最高得点で優勝して世界を震撼させたが、やはり噂にたがわぬ実力だった。

 女子3番手で登場すると、冒頭の4回転サルコーを皮切りにルッツ、トーループの3種類4本の4回転ジャンプを立て続けに着氷。フィニッシュの後はまだ幼さが残る笑顔を見せ、会場から大喝采を浴びた。得点は、なんとヨーロッパチームの男子2人を上回る160・53点。もちろん女子では断トツで、チームを優勝に導いた。

 演技後、ロシアの国旗をなびかせて熱狂するファンに向けて「シニアとして、大人の選手と一緒に出場することが本当に待ち遠しかった。気持ちがいいです」と笑った。

 一方、紀平は左足首の痛みが長引いた影響もあって4回転サルコーを回避。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本決めたものの、144・76点で女子3位に終わった。今後のスケート人生で最大のライバルになるであろう相手に、圧倒的な差を見せつけられた紀平は「1点でも高い構成を考えたい」と言いつつ「まずはケガをしっかり治し、北京五輪には必ず4回転を持っていきたい」と誓った。

 トルソワとは約16点、4回転とトリプルアクセルが1本もない2位のアリーナ・ザギトワ(17=ロシア)とも約10点の差をつけられた。仮に今回、冒頭に4回転サルコー(基礎点9・70点)を入れて成功させたとしても150点付近が関の山。この現実と向き合い、全ての技をノーミスで通した上で難易度の高いジャンプの習得が必要になる。

 昨季、グランプリ(GP)ファイナルを制覇して華々しいシニアデビューを飾った紀平。逆に今は規格外の怪物ルーキーの背中を追っている。ジャンプの進化は止まる様子がない。フィギュア界の時計の針が慌ただしく進んでいる。