フィギュアスケートのニューヒロイン、紀平梨花(16=関大KFSC)が28日、アイスショー「ドリーム・オン・アイス」(KOSE新横浜スケートセンター)に出演し、来季から取り入れる4回転ジャンプの練習が順調に進んでいることを明かした。

 シニアデビューの昨季はいきなりグランプリファイナルを制覇する大躍進。今オフはさらなる進化を狙って猛練習中だ。紀平は「すごい充実していて一瞬だった2か月。(来季まで)ホントに時間がない。やることがいっぱいあって」と苦笑いした。

 来季はフリーの冒頭に4回転サルコーを入れる構成だが、その練習中に想定外の効果があったという。「4回転の影響でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が簡単に跳べるようになり、安定してきています」

 昨シーズンは代名詞でもあるトリプルアクセルの失敗が目立った。しかし4回転という新たなチャレンジの中で思わぬ“副産物”を得たようだ。これなら来季の目標に掲げる「世界選手権で表彰台」も現実味を帯びてくる。