【令和の五輪】紀平 進化止めない女王「4回転ジャンプ」とともに伝説作る

2019年05月01日 16時30分

紀平が日本女子4人目の五輪メダルを狙う

 平成から新元号「令和」を迎えたスポーツ界では新世代のアスリートが台頭している。なかでも注目はフィギュアスケート女子でグランプリ(GP)ファイナルの覇者、紀平梨花(16=関大KFSC)だ。まだ10代の選手は飛躍的な進化を遂げて世代交代を実現させつつあるが、令和の五輪でスターは誕生するのか。

 新元号「令和」について「なんか新しくなったなって感じ(笑い)」と新世代人らしい言い回しでニッコリ。続いて「新しい時代にしっくりくるいい名前だと思います!」と付け加えた。声の主はフィギュア界のニューヒロイン、紀平である。

 昨季シニアデビューを果たすと、日本女子13年ぶりとなるGPファイナル初出場制覇をはじめ国際大会6連勝を飾るなど快進撃で世界を驚かせた。3月の世界選手権では4位に敗れたものの、来季はさらなる飛躍を目指し「4回転ジャンプ」への挑戦を明言。新元号とともに「進化」へ突き進んでいる。

 五輪の日本女子では、世界初のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた1992年アルベールビル五輪銀メダリストの伊藤みどりを筆頭に、2006年トリノ五輪金メダルの荒川静香、10年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央と、平成時代の3人しかメダリストは存在しない。日本女子の新たな系譜に名を刻むことこそが、紀平が描く最大の夢だ。

 18年平昌五輪は年齢制限(大会前年の7月1日時点で15歳以上)で出場がかなわずに「ホントにうらやましかった。4年後を見据えて見ていた」。そして令和4年に迎える22年北京五輪については「まだ雲にちょっと隠れている状態」と表現したものの、五輪への思いは幾度も口にしている。昨年12月の全日本選手権で2位になったときも「ここでできなければオリンピックで絶対に勝てない」と強烈に意識していた。

 小学校の卒業文集にはハッキリと「必ずオリンピックで優勝」と書き込んだ。この言葉こそ、フィギュア界の伝説を「平成」から「令和」へ引き継ぐ未来の自分へのメッセージなのだろう。