【世界国別対抗戦】紀平梨花が“神調整” 世界最高得点でSP1位

2019年04月11日 19時47分

演技を終えて笑顔を見せた紀平

 フィギュアスケートの今季最終戦「世界国別対抗戦」(マリンメッセ福岡)が11日に開幕。女子ショートプログラム(SP)では、注目の紀平梨花(16=関大KFSC)が昨年グランプリ(GP)ファイナルを制した時の自己最高を上回る世界最高得点(83・97点)をマークし、1位となった。苦手にしていたSPを今季ラストチャンスで克服した。

 演技を終えると両手でガッツポーズ。今季シニアデビュー以来、数々の大会で優勝してきたが、この日の握りこぶしは最も力強かった。

 試合後、紀平は「もう、やったー!という感じ。とにかくうれしいのひと言」と興奮気味。最大の課題であった冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は「今までの試合で一番よかった。すごくうまくハマりました」と自画自賛するほど。流れに乗った紀平は、続くジャンプもきっちり着氷し「ルッツが決まってリラックスできた」と演技中に笑顔を見せる余裕も見せた。毎度、呪文のように言い続けてきた「ノーミス」「自己ベスト更新」という最大のミッションを華麗に、つつがなくクリアした。

 懸念されていたスケート靴問題も“神調整”で合わせた。中敷きを新品に取り替えて臨んだ6分間練習では転倒するなど「アレっていう感じ」。そこから最後まで原因を追究し、テープをきつく巻き直すという経験則に基づいた処置を施すと「大正解」が出た。「最後の最後でギリギリセーフでした!」。これまで何度もブチ当たったシューズ問題を、土壇場で自らの手で解決した。

 今季ラストのフリーへ向けて「自信をもっていきます」と満面の笑み。有終の美が現実味を帯びてきた。