【フィギュア世界国別対抗戦】紀平が恒例のスケート靴トラブル 問われる準備力

2019年04月11日 16時30分

 フィギュアスケートの今季最終戦、世界国別対抗戦(11日開幕、マリンメッセ福岡)に臨む紀平梨花(16=関大KFSC)が10日、最終調整を行った。有終の美を狙うニューヒロインは、今季何度も頭を悩ませた難題にぶち当たってしまった。

グランプリ(GP)ファイナル優勝、国際大会6連勝など華々しいシニアデビューを飾った今シーズン。そのラストを飾る大会を前に、紀平は「世界選手権の後に硬い靴に替えたんですが、また右足が…」と、もはや恒例になったスケート靴への懸念を打ち明けた。

 今季終盤は何度も靴トラブルに見舞われた。昨年の全日本選手権では柔らかくなった靴にテープを巻いて固定するも調整ミスで金メダルを逃した。その後も紀平の「シューズの状態」は関心事となり、1月には表彰式で顔を合わせた平昌五輪のスピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(32=相沢病院)からも「靴、替えた?」と心配されたほどだ。

 そして今回も3日前になって右の靴に不具合が発生。オーブンで温めて柔らかくしたり、テープで補強したりと四苦八苦。「練習する暇もなく、忙しくて…」とオフに取り組むはずだった処置に追われたという。

 メダルを逃して4位だった3月の世界選手権でも紀平の“シューズトラブル”を想定。浜田美栄コーチ(59)は、厚さの異なるテープを約5000円分も準備し、最後は水道の水漏れ用テープで処置したという。同コーチは「彼女は能力はあるけど、いつも試合前の準備でバタバタ。計画性がなくて行き当たりばったり。そこがまだ子供」と苦言を呈していた。

 スケート靴の感触は最大の武器・トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成否に大きく関わるだけに非常にセンシティブ。一流アスリートとして大事な場面で確実にフィットする準備力も問われる。

 今大会のシューズ問題の行方は、さらなる躍進が期待される来季へのカギを握りそうだ。