初の世界選手権で4位に終わった紀平梨花(16=関大KFSC)は国際大会の連勝が「6」でストップ。シニアデビュー以来、最低の成績となったが、大会後は落ち込むどころか、むしろ希望に満ちあふれている。

 メダルを逃した翌日(23日)は男子フリーを生観戦。次々に繰り出される質の高い4回転ジャンプを間近で見て「ホントに無駄な力が入ってなく、軽く跳んでいる。お手本のようなジャンプが何本も決まって勉強になりました。このイメージを覚えて練習に生かしたい」と、すでに気持ちは4回転挑戦へ向かっている。

 4回転習得に異論(本紙既報)はあるものの、今年に入って休む暇なく海外を転戦。それでも疲れるどころか「バレエの練習を増やしたり、ダンスやトレーニングのメニューを考えたり…。やりたいことがたくさんあるんです」。来季の巻き返しへポジティブな姿勢に変わりはなかった。