ザギトワ大好きな日本で復活の完全V 厳しい声も封じる強さ

2019年03月23日 16時30分

大好きな日本で復活Vを果たしたザギトワは金メダルにキス

 5年ぶりの自国開催となったフィギュアスケート世界選手権・女子フリー(22日、さいたまスーパーアリーナ)で期待された日本トリオは揃って表彰台を逃した。代わって世界女王に輝いたのが、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)だ。ほとんどミスのない完璧な演技でSP、フリーともに1位の「完全V」を成し遂げ、氷上で涙を流した。

 大の親日家として知られるザギトワは昨年、秋田県から秋田犬を贈られ、日本語の勝利にちなんで「マサル」と名づけたのは有名。今大会も幾度となく“日本愛”を口にしており「観客がすごく温かく歓迎してくださるので力になる。日本ではこのスポーツがとても愛されている」と感激。日本でも人気は高く、会場で“出待ち”する熱狂的ファンからサインをせがまれると「落ち着いて!」と声をかけるなど、日本のファンとのコミュニケーションも楽しんでいる。

 一方で平昌五輪後に調子を落とし、昨年末のロシア選手権では4回転ジャンプを操るジュニア勢に太刀打ちできず5位に沈んだ。ふがいない成績が続いていただけに、「期待されていない中で勝つのは簡単だった」と本人が振り返ったのもうなずける。

 この日の優勝後の会見では世界選手権初Vを果たしたにもかかわらず、海外記者から「ザギトワの時代は終わったという声もある」という辛辣な質問まで飛んだ。それでも女王は「私は勝利も失敗も、割とすぐ忘れる。目標に向かって進むだけ」と強気にピシャリ。雑音を結果で封じた形だが、その復活Vを大好きな日本で果たしたことにも大満足だろう。