フィギュアスケート世界選手権第3日(22日、さいたまスーパーアリーナ)、女子フリーが行われ、紀平梨花(16=関大KFSC)は152・59点、合計223・49点の4位でショートプログラム(SP)7位からの逆転優勝はならなかった。

 優勝は平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)。SPに続きフリーもトップの155・42点をマークし、合計237・50点を叩き出した。

 SP2位の坂本花織(18=シスメックス)は5位、SP8位の宮原知子(20=関大)は6位に終わり、日本人選手はいずれも表彰台を逃がした。

 紀平の逆転Vには20日のSPでシングルになったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功が不可欠だった。演技冒頭、トリプルアクセルからの連続ジャンプは着氷したが、続く単独のトリプルアクセルは「踏み切りから微妙な感じだった」と転倒。初出場での世界女王戴冠、シニアデビューから国際大会負け知らずの7連勝はならなかった。

 それでも、転倒した場面以外はほぼ完璧な内容。演技後は「まあ、良かった」とつぶやき「“まあ”はトリプルアクセル2本目で、“良かった”は全体って感じです」と笑顔でその意味を説明した。