【全日本フィギュア】坂本花織が逆転で初V フリー自己ベストに「計算ミス?って」

2018年12月23日 22時51分

坂本花織は会心の演技にガッツポーズ

 フィギュアスケート全日本選手権3日目(23日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)は女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の坂本花織(18=シスメックス)が最終滑走でフリー自己ベストを約10点も更新する152・36点をマークし、合計228・01点で悲願の全日本初制覇を果たした。

 SP5位と出遅れた紀平梨花(16=関大KFSC)は合計223・76点で2位。5連覇を狙ったSP首位の宮原知子(20=関大)は合計223・34点で3位だった。

 こんな幕切れを誰が想像しただろうか。SP首位の宮原を8・01点差で追っていた紀平は、女子フリー20番目に登場。シニア6連勝、全日本初制覇、グランプリファイナル制覇&日本一の「2冠」など複数の快挙が懸かる重圧の中、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)、3回転トーループのコンビネーションを華麗に決めると、続く単独のトリプルアクセルも成功。やや乱れたジャンプもあったが「ここでできなければオリンピックでは勝てない」と気持ちを前面に出した。奇跡の逆転を信じて演じ切り、土壇場で自己ベストの155・01点を叩き出した。

 その直後に登場した宮原はフリー146・58点で紀平にわずか0・42点届かず。誰もが紀平のVを確信する中、ラストに登場した坂本は冒頭の3回転フリップ、3回転トーループのコンビネーションを決めると、その後もクリーンな滑りで最後はガッツポーズ。152・36点が表示され、大ドンデン返しのVが決まると喜びを爆発させた。

「点数が出たときは150? 計算ミス?って一瞬思いました。(自己ベストが)一気に10点も上がるとは思わなかった。うれしいけど、実感はないです」。これ以上ないドラマチックな形で日本一のタイトルを手にした。

 敗れた紀平は、かねて不安視していたスケート靴の硬さを修正。シニア6戦連続Vはかなわなかったが「今回は気持ちで乗り切れた。成長できていると思う。悔いはないです」と気持ちは早くも来年以降に向かっている。