国民栄誉賞受賞が決まったフィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が8日、都内で開かれた「JOC(日本オリンピック委員会)スポーツ賞」表彰式に出席した。

 平昌五輪で2大会連続金メダルに輝いた羽生はスピードスケート女子の高木美帆(24=日体大助手)とともに特別栄誉賞を受賞。五輪を「自分の実力の最高難度のもの、最大限のものを出し切れたと思う」と振り返り、最優秀賞の小平奈緒(32=相澤病院)らと喜びを分かち合った。

 今後については「まだまだ挑戦したいことがフィギュアスケートでは残っていますし、まだ磨き続けないといけない」と道半ばを強調。具体的には史上初の成功を目指すクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を掲げ「体の状態、心の状態など含めてゆっくりと進めていかないといけない」と話した。

 一方、スペインで開かれている国際スケート連盟(ISU)総会では来季から連続での4回転ジャンプの種類が制限されるなどのルール改正が発表された。

 これを受け、羽生は来季フリープログラムについて、すでに構成していたことを明かした上で「少し手を加えないといけない」と一部変更することを示唆した。