平昌五輪フィギュアスケート男子で2大会連続金メダルを獲得した羽生結弦(23=ANA)が国民栄誉賞を受賞することが1日、決定した。菅義偉官房長官が記者会見で明らかにした。授与式は7月2日に官邸で行う。

 羽生は以下の通りコメントを発表した。

「大変名誉ある賞をいただき、身に余る光栄です。

 私がスケートを続けていられることも、日本のフィギュアスケートがこれほど脚光を浴び続けていることも、フィギュアスケート界の偉人の方々がこれまで切り開いてくださったからこそだと感じております。そして、冬季競技として、今回の平昌五輪において、多くの方々の素晴らしい活躍があったからこそとも感じております。

 また、被災された方々からのたくさんの激励や思い、今まで一人の人間として育ててくださった全ての方々の思いがこの身に詰まっていることを改めて実感し、その思いが受賞されたのだと思っております。

 皆さまの期待を背負い、まだ続く道を一つ一つ丁寧に感じながら、修練を怠ることなく、日々前に進んでいきます。この賞が被災地やスケート界にとって明るい光になることを願っております。

 育ててくださった方々、いつも応援してくださっている皆さまに心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。」(原文ママ)