【NBA】ウィザーズ・八村 来季は1試合平均5点アップ、15得点以上を目指せ!

2021年06月09日 14時00分

八村は来季の得点力アップが求められている(ロイター=USA TODAY Sports)

【KJ松井のCatch&Shoot(69)】来シーズンへの課題は? 米プロバスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズは、プレーオフ1回戦でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに1勝4敗で敗れて今シーズンが終了した。八村塁(23)はラスト2戦で20&21得点をマーク。だが、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)はスタッツ(部門別の記録)のシーズン平均が昨シーズンとほとんど変わらず、むしろ下がっている部門もあることを指摘した。

 シクサーズとのプレーオフは、最後は力の差が出た感じでした。その中で八村選手はスリーポイントシュートを60%の確率で決め、5試合平均で14・8得点。相手に弱いところがあれば徹底的に付け込まれるプレーオフでこの数字を残せたのは立派。昨シーズンは行けなかったプレーオフにも進出しましたし、シーズンの総括としては80~85点を付けられる内容だったと思います。

 一方で、レギュラーシーズンのスタッツを見てみると、それほど上がっていないのが気になります。平均得点は昨シーズンが「13・5」で今シーズンは「13・8」と、ほとんど変わっていません。リバウンドは「6・1」から「5・5」、アシストも「1・8」から「1・4」に減っています。

 パワーフォワードのポジションで出場試合数が9試合増えていて(48→57)この結果だと「うーん…」という感じになってしまいます。ちょっと気が早いかもしれませんが、来シーズンは1試合平均で5点アップ、そうでなくても15得点以上を目標にしてほしいです。そのために必要なのは、シュートを打つ機会を増やすことです。

 八村選手がフィールドゴール(FG、フリースロー以外のシュート)を打った本数の1試合平均は11・4本で、昨シーズンと全く変わっていませんでした。ですが、プレーオフ最初の3戦では、打った本数が1桁にとどまったように、FGの数が少ない試合があります。シュートは打っていくことで感覚をつかむものですから、打つ本数が少ない中で高確率で決めるのは難しいです。

 プレーオフに進出して活躍したイメージがありますが、数字はウソをつきません。来シーズンは、スタッツでも目に見えてわかる成長をしてほしいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、イベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦したことがある。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、昨季から京都に加入。来季からは富山グラウジーズへ移籍することが8日に発表された。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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