【NBA】ウィザーズ八村にプレーオフの洗礼 アウェーでは審判の笛も敵に

2021年05月25日 14時00分

プレーオフ第1戦でダンクを叩き込む八村(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(67)】米プロバスケットボールNBAで八村塁(23)が所属するワシントン・ウィザーズは、23日(日本時間24日)のプレーオフ1回戦(4戦先勝方式)の第1戦でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに118―125で敗れた。第2戦以降に向けて、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)は相手のスカウティングの上を行くプレーと、審判対策がカギになると指摘した。

 ウィザーズは終盤も1桁の点差で追いかけていただけに勝てるチャンスもあった試合でした。ただ、ラッセル・ウエストブルック(32)とブラッドリー・ビール(27)がターンオーバー(TO)を6個ずつしたのが、もったいなかった。ガードの選手がTOをやってしまうとディフェンスに戻れなくなってしまうので、シュートで攻撃を終われるようにしたいです。

 同じチームと最低でも4連戦するプレーオフでは相手のスカウティングを徹底的にするので、アサインメント(課題、任務)がいつもより多くなります。負けられない試合ではディフェンスが強くなりますし「こういうプレーをする」というのは、お互いにほとんどわかっています。

 日本人初プレーオフ出場となった八村選手は第4クオーター(Q)にスリーポイントを2本決めましたが、トータルでのシュート数は8本だけ。この少なさは、スカウティングによってなかなかフリーで打たせてもらえていないことの表れでしょう。

 また、審判の笛にどれだけ対応できるかも勝利へのカギとなります。レギュラーシーズンとは違って、プレーオフになると審判の笛がホーム寄りになることがあります。シクサーズとの第1戦はそれほどでもありませんでしたが、セルティックスに敗れたプレーインで八村選手がファウルトラブルに見舞われたのは、このためだと思います。

 26日(日本時間27日)の第2戦もアウェーなので、シクサーズの選手はもちろん、ファンや審判のすべてが“敵”です。その中で勝つには、すべてにおいて相手を上回るプレーをすることが必要ですが、第1戦で東地区1位のシクサーズ(ウィザーズは8位)に接戦できたのはいいことなので、勝てる可能性はあると思っています。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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