【NBA】八村に好影響与える…同僚ウエストブルックの“高バスケIQ”

2021年05月11日 14時00分

ウエストブルック(中)はトリプルダブルのNBA記録に並んだ(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(65)】米プロバスケットボールNBAワシントン・ウィザーズのラッセル・ウエストブルック(32)が8日(日本時間9日)のインディアナ・ペイサーズ戦で通算181回目の「トリプルダブル」(得点、リバウンド、アシスト、スチール、ブロックショットのうちの3部門で2桁)をマークしてNBA記録に並んだ。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)は、同選手と一緒にプレーすることが八村塁(23)にも大きなプラスになると指摘した。

 ウエストブルックは非常にバスケットIQが高くて、ポイントガードからスモールフォワードまでのポジションをこなせる選手です。スーパースター集団のNBAでも、同じような選手はいないですし、アシスト数が多いということは「このタイミングでパスをすれば得点できる」と常に周りを見ていて、研究もしているのでしょう。

 これだけレベルの高い選手と一緒にやれると、絶対にプレーの質が上がりますから、八村選手にもプラスです。動きをしっかり見てくれているから、無理にボールをもらいにいかなくても、自分が正しい動きをしていればパスがきます。シュートを打ちやすい状況でボールをもらえるから、確率も良くなって得点も増える。そのためにどう動けばいいか考えてプレーすることで、パフォーマンスも上がっていくはずです。

 通常のシーズンだとNBAは東西各地区の上位8チームまでがプレーオフに進出しますが、今シーズンは7~10位のチームによる「プレーイン」トーナメントを行い、その中の上位2チームがプレーオフに進出するフォーマットになっています。ウィザーズはこの「プレーイン」の圏内に入っています(9日=日本時間10日時点で9位)。負けたら終わりのポストシーズンでは、相手チームの本気度も違います。

 守備的な布陣を敷かれるとウエストブルックもこれまでのようにトリプルダブルはできないかもしれません。その中で、八村選手がどれだけのプレーができるのか。一つでも上のステージでやることで、一皮むけることになるはずです。プレーオフに行くことのデメリットは何もないですから、ぜひとも行ってほしいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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