【NBA】八村塁&渡辺雄太 今季活躍へのポイント解説

2020年12月16日 14時00分

八村塁(ロイター=USA-TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(46)】新シーズンで飛躍できるか。米プロバスケットボールNBAは開幕に向けたプレシーズンゲームが始まり、ウィザーズの八村塁(22)は初戦のネッツ戦(13日=日本時間14日)で18得点4リバウンドをマーク。リーグ屈指の好選手、ケビン・デュラント(32)とマッチアップするシーンもあった。ラプターズのキャンプに参加している渡辺雄太(26)も2試合に出場。2人が今季活躍するためのポイントを本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)が解説する。

 八村選手はネッツ戦で、ウォリアーズ時代にファイナルを2度制覇して、いずれもMVPになった経歴のあるデュラントとマッチアップしました。シュートをブロックされたり、ドライブしてチャージング(攻撃側のファウル)を取られるシーンもありましたが、リバウンドからダンクしたり、フェイントでファウルをもらったりと、アグレッシブなプレーも目立ちました。

 この試合で進化を感じたのは、第3クオーター(Q)に3本続けて成功させたスリーポイントシュートのフォームです。昨シーズンは体が反ったりして、着地した時に重心が後ろになっていました。それがネッツ戦では前にいくように打っていたので、ボールに力が伝わっていました。これはオフに集中的に練習した成果でしょう。もうちょっと弾道にアーチが出てくると、成功率も上がってくると思います。

 ネッツ戦では欠場したブラッドリー・ビール(27)とラッセル・ウエストブルック(32)が試合に出るようになるとシュートを打つ本数も減ると思いますが、彼らにマークが集中するとオープンになる状況が増えることも考えられます。

 その中で、いかに高い確率で決めることができるか。昨シーズンの八村選手はスリーポイントで相手に脅威を与える存在ではありませんでしたが、それが入るようになるとチームの攻撃のバリエーションが増えるので、期待したいところです。

 また、渡辺選手はホーネッツとの初戦(12日=同13日)で第3Qの12分間にフル出場して5得点、4リバウンド。出場時間が9分で3得点3リバウンドだった2戦目(14日=同15日)では、リバウンドから自分で持っていってファウルをもらう、味方のドライブに合わせてフローター(シュート)を決めたり、ドライブを仕掛けてオープンな選手にパスするといったスマートなプレーをしていました。

 残るプレシーズンゲームはヒート戦(18日=同19日)だけですが、レギュラーシーズンの契約の保証のない「エキシビット10」なので、ここでもしっかりアピールして開幕(23日=同24日、ペリカンズ戦)のメンバー入りをしてほしいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、イベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦したことがある。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、昨季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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