【NBA】渡辺雄太がラプターズのキャンプに参加 生き残りのカギはシュートの「クリエート能力」

2020年12月08日 14時00分

渡辺(左)は再びNBAの舞台に立つことができるか(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(45)】米プロバスケットボールNBAで渡辺雄太(26)はトロント・ラプターズのキャンプに参加している。「エキシビット10」と呼ばれる契約で、開幕(23日=日本時間24日)のメンバー入りや、下部のGリーグに所属しながらラプターズにも呼ばれる「ツーウエー契約」に切り替わるためにはキャンプで結果を残すことが必要。そこで何がカギになるのかを本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)が解説する。

 ラプターズは昨シーズンの平均失点と、相手チームのシュート成功率がリーグ最少という、屈指のディフェンスの強さが特徴です。渡辺選手がそのチームに呼ばれたということは、ニック・ナース監督(53)にもディフェンス力を買われているのだと思います。とはいえ、現状ではラプターズに残れるかどうかは五分五分といったところでしょうか。

 新型コロナウイルスの影響で例年と違ってキャンプの期間は短く、プレシーズンゲームも3試合しかない状況でアピールするためには、まず練習の5対5などでもエースを抑えることが必要になってきます。さらには、オフェンスでは外のシュートをどこまで決められるか、他の選手をうまく使っていいシュートを打たせたり、自らもどれだけシュートを「クリエート」できるかが重要になってきます。

 ラプターズは主力だったサージ・イバカ(31=クリッパーズ)とマルク・ガソル(35=レイカーズ)の大型選手2人が抜けてインサイドが苦しくなると思うので、そのチーム状況の中で渡辺選手にはオフェンスでもアピールしてもらいたいです。登録メンバーに入れず「ツーウエー契約」も結べないと、NBAにコールアップ(昇格)されない状態でシーズンを通して下部のGリーグでプレーしなければならなくなるので、ぜひ頑張ってほしいですね。

 また、八村塁選手(22)が所属するワシントン・ウィザーズにはラッセル・ウエストブルック(32)の加入が正式決定。先週「一緒にプレーすることになったら面白い」とお話しした通りになりました。昨シーズンに出場した試合はすべてスタメンだった八村選手が一緒にプレーする時間は当然長くなるはず。

 エネルギッシュなプレースタイルで、負けず嫌いな性格のウエストブルックとプレーすることは、どちらかというと内気な性格の八村選手にもいい影響を与えると思うので楽しみです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。