【NBA】クリス・ポールがFA交渉解禁初日にサンズ移籍の衝撃

2020年11月24日 11時00分

サンダーからサンズへ移籍したCP3(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(43)】米プロバスケットボールNBAは16日からフリーエージェント(FA)選手との交渉がスタート。初日にいきなりクリス・ポール(35)がオクラホマシティー・サンダーからフェニックス・サンズに移籍するという大きな動きがあった。これには本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)も驚いたという。

 CP3(クリス・ポール=Chris Paulのイニシャルと、背番号3でこう呼ばれています)が初日にいきなり、というのは驚きました。選手の移籍というのは先に噂が出て、それからある程度時間がたってから決まるケースが多いもの。CP3の場合も「クリッパーズに行く」という噂がありましたが、サンズに、という話は出ていませんでしたからね。

 その後も有名選手の移籍が相次いでいることは、FA選手との交渉解禁後すぐにCP3が動いたことがきっかけになったのでは、と思います。新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンが中断した今年、CP3はNBAの選手会長という重責にいたので、選手たちの言い分を聞く一方で、試合ができなければ収入が激減するオーナー(チーム)たちの考えも理解する必要がありました。

 シーズンをいつ、どのように再開するのか。また、一時は年明けの開幕が有力視されていた新シーズンの開幕が12月22日となることを決める際も選手とチーム、両方の主張を聞いて取りまとめる役目を担っていました。今年は3月の中断でシーズンが終わってしまったチームもあれば、ファイナルを戦ったレイカーズとヒートは10月中旬まで試合があったという大きな違いがあるので、この調整は大変だったと思います。

 また、近年のNBA選手は国籍が多様化しているので、いろいろな考え方があります。今年はBLM(ブラック・ライブズ・マター)のこともありました。その中で選手会長を務めるというのは、人望もあったということです。

 サンズは7月にオーランド(フロリダ州)で再開した後のレギュラーシーズン8試合を全勝しました。惜しくもプレーオフには進出できませんでしたが、NBAの選手会長を務めるだけのリーダーシップを取れるCP3が、20代の選手が多いチームに加入することは大きなプラス。特に1試合で70得点したこともあるデビン・ブッカー(24)には、いいお手本になるのではないかと思います。

 レギュラーシーズン開幕までは1か月もないので、今年は他のチームの動きを見ている時間がありません。そのため今後も大物選手の急な移籍があるかもしれませんね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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