【NBA】シクサーズ新HC就任 ドックの古豪〝再生オペ〟に期待

2020年11月11日 14時00分

再建を託されたリバースHC(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(41)】オフシーズンのNBAは、ヘッドコーチ(HC)にも「移籍」の動きが出ている。その中で注目を集めたのが、7シーズンにわたってロサンゼルス・クリッパーズの指揮を執ったドック・リバース(59)が新シーズンのHCとなったフィラデルフィア・セブンティシクサーズだ。幾多の名選手も所属した古豪が復活なるのか。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)が解説する。

 リバースは2008年にHCとしてボストン・セルティックスでファイナル制覇するなど、指導者としての評価も高い人です。7シーズン目だった19―20年シーズンのクリッパーズでは、カワイ・レナード(29)とポール・ジョージ(30)という超大物2人を補強して初のファイナル制覇の期待もされたが、結果はプレーオフの西地区準決勝でナゲッツに敗れ、これで辞任しました。

 一方でプレーオフ東地区1回戦敗退だったシクサーズはブレット・ブラウンHC(59)を解任。リバースに再建を託しました。シクサーズにはジョエル・エンビード(26)とベン・シモンズ(24)のオールスター選手がいますが、2人のどちらを「ファースト・オプション」(最後のシュートを打たせる選手)にするかがポイント。それぞれのいいところを引き出して、動きのあるバスケットが好きなリバースHCが、どんなチームづくりをするかが楽しみです。

 シクサーズは、リバースHCと同じく新たに就任したダリル・モーリーGMが、13シーズンでGMを務めたロケッツのエース、ジェームズ・ハーデン(31)を獲得することに意欲を見せています。ハーデンを獲るとなればシクサーズもエース級の選手を出してのトレードとなるでしょうから、チームはガラリと変わることになります。これからどんな動きをしていくか注目されるところです。

 シクサーズの正式名称は「セブンティシクサーズ(76ers)」で、これは1776年にフィラデルフィアで独立宣言が出されたことが由来です。かつてはチャールズ・バークレーやアレン・アイバーソン、さらに1970~80年代には「Dr J」と呼ばれたスーパースター、ジュリアス・アービングも所属していました。ちなみにリバースHCの「ドック」は本名ではなく「Dr J」のTシャツを好んで着ていたことから付けられたニックネームです。

 東地区ではセルティックス、ニックスと並ぶ古豪であり名門チーム。今年は西の名門レイカーズが優勝して盛り上がりましたから、シクサーズもリバースHCの下で躍進してほしいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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