【NBA】ブルックリン・ネッツ スティーブ・ナッシュHC就任で来季は台風の目に

2020年11月04日 14時00分

ナッシュは名ガードとして活躍した(ロイター)

【KJ松井のCatch&Shoot(40)】米プロバスケットボールNBAは早くも2020~21年シーズン(開幕日は未定)に向けて動きだしている。そうした中で、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)の注目は、現役時代に2度シーズンMVPを獲得した実績のあるスティーブ・ナッシュ氏(46)がヘッドコーチ(HC)に就任したブルックリン・ネッツだ。

 現役時代は名ガードとして活躍。サンズに所属していた2005年と06年に2度のシーズンMVPとなったこともあるナッシュがネッツのHCになったことは、ケビン・デュラント(KD=32)とカイリー・アービング(28)の意向が大きかったのではないかと思います。

 特にKDはウォリアーズに在籍していた際にはコーチングスタッフだったナッシュに、オフになるとシュートやスチールなどをマンツーマンで教えてもらっている関係でした。19~20年シーズンはケガで試合に出ることができなかったKDですが、レブロン・ジェームズ(35=レイカーズ)でも止められない能力を持つ、NBAでも5本の指に入る選手だと思います。そのKDが「ナッシュがいいんじゃないか」と言い、やはり主力のアービングも同じポジションのかつての名選手が来ると自分にもメリットがあると同調すれば、チームもその意向を聞かないわけにはいきません。

 さらにネッツは、ナッシュが選手として在籍していた時にサンズやレイカーズでHCだったマイク・ダントーニ氏(69)をアシスタントコーチ(AC)に招聘しました。立場が逆転するような形でHCとACになるというのは日本ではなじみのないことかもしれませんが、ダントーニ氏としてもナッシュをいいHCにしたい(育てたい)のではないでしょうか。

 新シーズンのネッツはかつてのサンズの「ラン&ガン」ほどでないにしても、速いテンポのチームになるのではないかと思います。そこにスリーポイントも打つようになれば面白いですね。

 NBAに限らず、米国のプロスポーツは大都市のチームが勝つと盛り上がります。今年は西(ロサンゼルス)のレイカーズが勝ちましたが、ニューヨークエリアが本拠地のネッツにも頑張ってほしいところです。

 ニューヨークでの人気はやはりニックスが圧倒的ですが、12年にニュージャージーからブルックリンに本拠地を移転したネッツとしては「新しい歴史」をつくるためには早いうちに優勝しておきたいところ。そのことで、人気のあるニックスとの相乗効果でNBAを盛り上げてほしいですね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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