レイカーズが年間王者に 〝キング〟レブロンは〝神様〟ジョーダンを超えられるか

2020年10月15日 14時00分

レブロンはMVPのトロフィーを感慨深げに見つめた(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(37)】 米プロバスケットボールNBAのファイナルは、第6戦(11日=日本時間12日)でロサンゼルス・レイカーズが106―93でマイアミ・ヒートを下し、通算成績を4勝2敗として2019~20年シーズンの年間王者となった。「キング」ことエースのレブロン・ジェームズ(35)が通算4度目のファイナルMVPを獲得。次なる目標は“神様”に並び、超えることだ。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)が解説する。

 ファイナル第6戦はレイカーズが前半で28点差のリードを奪って強さを見せつけました。いつもだと前半はプレーメークやアシストを中心に、エネルギーをセーブするプレーをするレブロンもこの試合ではリバウンドを取ったらすぐに走ったり、速攻に参加するなど勝ちにきているのが伝わりました。

 レイカーズをここまで本気にさせたのは、ジミー・バトラー(31)を中心にヒートが意地を見せたのも要因ですね。初戦で敗れた上にゴラン・ドラギッチ(34)とバム・アデバヨ(23)が負傷してしまい、第2戦も勝てそうで勝てなかった。「このままスイープ(4連勝)かな」と思われた第3戦で勝ったヒートはこれで自信をつけ、レイカーズが過去4戦全勝の「ブラック・マンバ・ユニホーム」(故コービー・ブライアントさんデザインのユニホーム)を着て勝ちにきた第5戦も勝利しました。

 こうしたことがあったからこそ、第6戦のレイカーズは強さを出し切ったのだと思います。なので、シリーズを通して見ると面白いファイナルでした。僕としては、レブロンはこのままレイカーズでキャリアを終えるまでプレーすると思います。最強デュオを組んだアンソニー・デービス(27)も今は居心地がいいと思うので「王朝時代」を築くためには、そこにどんな“ピース”を加えていくかですね。

 レブロンは4度目のファイナルMVPとなりましたが、上にいるのは6度獲得の“神様”マイケル・ジョーダンだけですので、今後は「どちらの選手が歴代最高か?」との議論が起こると思います。ジョーダンはファイナルに6回出場し、すべて優勝。レブロンは10回出場し、3つのチームで優勝していますが、まずはファイナルMVPの回数で並び、できれば追い越したいところ。レブロンは12月で36歳になりますが、僕は42~43歳ぐらいまでプレーできると思っているので、十分に可能ではないでしょうか。

 レイカーズとしてもこれが通算17度目のNBA制覇で、ボストン・セルティックスと最多タイに並びました。来シーズンはレイカーズが優勝回数で単独トップになるのか。今シーズン東地区3位で、プレーオフの地区決勝で5位のヒートに敗れた名門セルティックスも頂点を狙って臨んでくると思うので、その楽しみも増えましたね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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