「コービーのために」団結したレイカーズがV王手

2020年10月08日 14時00分

2日(日本時間3日)の第2戦でL・ジェームズは黒いユニホームを着用(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(36)】 米プロバスケットボールNBAのファイナルは、ロサンゼルス・レイカーズがマイアミ・ヒートに対し3勝1敗として、年間王者まであと1勝となった。シーズン前から大本命と言われたレイカーズが下馬評通りの強さを発揮しているのは、今年1月にヘリコプター事故で亡くなったチームのレジェンド、コービー・ブライアントさん(享年41)への思いがあるからだ。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)が解説する。

 6日(日本時間7日)のファイナル第4戦は、レイカーズが102―96で勝って優勝に王手をかけましたが、ヒートも惜しかったですね。

 ジミー・バトラー(31)はリーダーシップを発揮していましたし、首の張りで2試合を欠場したバム・アデバヨ(23)も復帰。ただ、最後はレイカーズのレブロン・ジェームズ(35)のコントロールがうまかった。この2戦はターンオーバー(シュートに至る前に相手にボールを奪われるミス)が8つと6つで多かったですが、後半の勝負どころではほとんどしていないはずです。

 そのレイカーズは、今年は「コービーのために勝つ」との気持ちで選手が一致団結している感じがします。2勝1敗で迎えた第4戦を落として2勝2敗のタイになると、ヒートを勢いづかせることになる。この試合の重要さを理解しているレブロンは、コービーのイラストが描かれたTシャツを着てアリーナに来ました。

 試合では、自身の名前を冠したモデルがあるレブロン以外はほとんどの選手が「コービー・モデル」のシューズを履いていました。レブロンの28得点に次ぐ22得点を挙げたアンソニー・デービス(27)は毎試合、色違いのモノを履いてますし、ドワイト・ハワード(34)は他のメーカーから数千万円の契約オファーがあったのを断ってまでナイキの「コービー・モデル」のシューズを履いているぐらいです。

 ファイナルを含めた今年のプレーオフは全試合をフロリダ州オーランドの集中開催で行っていますが、次の第5戦(9日=日本時間10日)はレイカーズのホームゲーム扱いとなります。そこで注目されるのが「ブラック・マンバ・ジャージー」を着るかですね。

 コービーがデザインした、この黒いユニホームを着用した試合はこれまで4戦全勝。選手が「これを着たからには負けられない」という気持ちになる“勝負服”で、一気に決めにくるのではないかという気がします。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。