【NBA】倍返しに燃えるレブロン・ジェームズ レイカーズの西地区優勝にも「まだ通過点」

2020年09月28日 14時00分

レブロン・ジェームズ(ロイター=USA TODAY)

【KJ松井のCatch&Shoot(35)】 米プロバスケットボールNBAのプレーオフは、西地区でロサンゼルス・レイカーズが優勝。東地区王者と戦って年間王者を決めるファイナルに進出した。シーズン前から「大本命」と言われたレイカーズの強さについて、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)が解説する。

 レイカーズのカンファレンス・ファイナル(地区決勝)の相手はナゲッツで、プレーオフでは1回戦のジャズ戦、西地区準決勝のクリッパーズ戦でいずれも1勝3敗から3連勝して勝ち進んできました。

 レイカーズとも4戦を終えて1勝3敗。26日(日本時間27日)の第5戦でナゲッツが勝つと、両チームも周りも「もしかして、また」という雰囲気になっていたかもしれませんが、そこはレイカーズが117―107できっちり勝ち切り、「クローズ」の仕方がわかっているなという感じでした。

 その中心となったのは38得点、16リバウンドと10アシストの「トリプルダブル」だったレブロン・ジェームズ(35)でした。特に第4クオーターで16得点。「キング」の異名通り誰もが認めるエースが、勝負どころで人任せにせずにきっちり決める。どういうことをすれば試合を決定づけることができるかわかっているので、選手だけではなくチーム全体を引っ張る存在となっています。

 というのもフランク・ボーゲル・ヘッドコーチ(47)はレイカーズでは1年目。NBAでのコーチ歴は9年目ですが、ファイナルに進んだことはありません。一方のレブロンはヒートとキャバリアーズでファイナル制覇を経験していて、どうやれば勝てるかわかっていますから、コーチ陣を含めた中でリーダー格になっています。

 ファイナル進出を決めた後のインタビューでもレブロンは「まだ通過点」と喜んでいる様子はありませんでした。シーズンMVPに自分ではなくヤニス・アデトクンボ(25=バックス)が選出されたことも相当不満なようなので「ファイナル制覇で見返してやる」との思いも強いはずです。

 チーム全体を見ても新型コロナウイルスの影響での中断から7月に再開後のレギュラーシーズンは3勝5敗でしたが、プレーオフが始まってからは外のシュートも入るようになってきました。こうした状況から、レブロン本人を含めた主力に突発的なケガなどがなければ、ファイナルでも優位は動かないかなという感じですね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。