ウィザーズ・八村塁にエースの自覚 2試合連続で2桁得点

2020年07月27日 15時00分

八村塁(ロイター=USA TODAY Sports)

【KJ松井のCatch&Shoot(27)】米プロバスケットボールNBAでは30日(日本時間31日)からのレギュラーシーズン再開に向けて練習試合が行われており、ワシントン・ウィザーズの八村塁(22)はナゲッツ戦、クリッパーズ戦と2試合連続で2桁得点を挙げた。チームは連敗となったものの、八村のプレーを本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)は「エースの自覚が表れている」と解説した。

 練習試合での八村選手はナゲッツ戦で18得点、クリッパーズ戦でも15得点しました。体重を増やしてもスピードは落ちてないですし、ドライブしてからのレイアップなど、インサイドのプレーが強くなっていました。ディフェンスでもスチールしてそのままダンクなど、いいプレーをしていましたね。

 何より感じたのはブラッドリー・ビール(27)とダービス・ベルタンス(27)が不在の状況で、チーム内で「エース」の立場になり、その自覚もあったということです。普通なら何年もNBAで経験を積んだ選手からすれば、ルーキーがエースとして扱われることにはフラストレーションがたまるもの。ですが、現状を見ると、ウィザーズで八村選手と同じレベルで戦える選手はいません。

 クリッパーズ戦でも残り8秒で4点負けているシーンでは、八村選手がスリーポイントを打ちました。結果は入りませんでしたが、この場面では一番頼りになる選手にシュートを打たせるものですから、チームでもエースとして扱われていることの表れだと思います。NBAでルーキー選手がチームのエースになれるのは、そうそうあることではありません。八村選手にはこの機会を生かして、いい経験を積んでほしいものです。

 今シーズンはペリカンズ(西地区10位)のザイオン・ウィリアムソン(20)、グリズリーズ(同8位)ではジャ・モラント(20)のルーキーがチームのエースとして活躍していますが、彼らは「プレーオフに行かないといけない」とのプレッシャーがあると思います。東地区9位のウィザーズは、ビールとベルタンスを欠くとあって「プレーオフに行けたらラッキー」という状況ですから、自分のプレーに集中して頑張ってほしいです。

 練習試合の最後は西地区でトップのレイカーズ戦(27日=日本時間28日)。中断前の対戦では結果を出して、“得意”というイメージを持てていると思います。ここでもいいパフォーマンスをして、いいイメージのままで再開後のレギュラーシーズンに入っていけるようにしてほしいですね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。