【NBA】31日から全試合フロリダ州オーランドで集中開催 コロナ禍でシーズンはどう変わる

2020年07月20日 16時00分

NBA再開に向け、調子を上げているL・ジェームズ(ロイター=USA TODAY Sports)

【KJ松井のCatch&Shoot(26)】いよいよ米プロバスケットボールNBAが再開する。22日(日本時間23日)から練習試合が行われ、中断していたレギュラーシーズンは30日(同31日)に始まる。これに向けたキャンプが始まり、各チームの様子も伝わるようになってきた。新型コロナウイルス禍でのシーズンはどのようなものになるのか。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)が解説する。

 キャンプが始まり、SNSなどでチーム練習の映像を見ると楽しそうに練習しているのが伝わってきます。レブロン・ジェームズ(35=レイカーズ)の動きはキレキレですし、ジェームズ・ハーデン(30=ロケッツ)も太すぎず、やせすぎずといった感じで、オフの間にしっかり体づくりをして、いい状態なのがわかります。八村塁選手(22=ウィザーズ)が5対5の練習をしている映像も見ましたが、上体が強くなっているのを感じました。

 シーズンが再開されると、年間王者を決めるファイナルまですべての試合はフロリダ州オーランドでの集中開催なので、移動の負担がなくなるのは選手としてみれば大きいことです。通常だと夜の試合が終わったらそのまま飛行機で数時間かけて移動して連戦というスケジュールになることもありますが、それがなくなりしっかり休めるのはコンディション面では助かります。体をケアしてくれるスタッフも常に一緒にいるわけですしね。

 また、バスケットは空調の効いた体育館でやるので関係ないと思われるかもしれませんが、砂漠の街フェニックスと、東海岸で海に近いボストンやマイアミでは温度や湿気もだいぶ違います。標高2000メートル近いデンバーでは空気も薄くなりますし。それと「この街の食べ物は合わない」ということもあります。遠征といってもずっと体育館にいるわけではありませんから、こういう面でホームとアウェーの有利、不利が意外とあったりしますが、今回は皆同じ条件。よりしっかりコンディションをつくった選手やチームが活躍することになりますね。

 ファイナルまでだと最長で3か月。コロナ感染対策で施設外との出入りは厳しく制限され、息がつまってしまうのでは、と思うかもしれません。とはいえ敷地はとんでもなく広いリゾートなので、いろいろと気分転換できる施設があります。

 八村選手がボートに乗っている映像を見ましたし、セルティックスは皆でバレーボールをしたり、楽しくやっている様子もうかがえます。バスケットが好きでNBAの選手をやっているわけですから、やっとバスケットができることを皆ポジティブに考えているはず。試合は無観客で行われますが、テレビなどを通して、世界中の人に元気を与えられる。その使命感を持ってやっているのだと思います。そうやって始まるシーズンが、無事に終わってくれることを願うのみです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。