【NBA】日本時間30日に再開 グリズリーズ・渡辺雄太にレブロン・ジェームズとマッチアップに機会も

2020年07月06日 16時00分

渡辺雄太

【KJ松井のCatch&Shoot(24)】渡辺雄太(25)の今季はどうなるか。米プロバスケットボールNBAは9日から22チームが順次キャンプを開始し、30日(日本時間31日)からレギュラーシーズンが再開する。メンフィス・グリズリーズは西地区でプレーオフ進出圏内ぎりぎりの8位。ツーウエー契約を結ぶ渡辺にとっては厳しい環境での戦いとなるが、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)は「大きなチャンスになる」という。

 西地区は8位グリズリーズから13位サンズまでが6ゲーム差。再開後のレギュラーシーズンは8試合で、7位マーベリックスと9位トレイルブレイザーズは10・5ゲーム差があって追いつけません。なので、9~13位までの5チームが8位を目指して争うことになります。

 5チームから標的にされるという緊張感の中で戦うことは、渡辺選手にとって大きな経験になるはずです。ただ、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、体育館などのチーム施設で同時に練習できる人数が大幅に制限されたことで、シーズン再開に向けた調整は苦労を強いられたかもしれません。

 この状況では主力選手の練習が優先されます。例えば午前に筋トレなどのワークアウトをして、午後に体育館で練習したいと思っても、ツーウエー契約の選手はチーム内での「優先順位」はどうしても13~15番目ぐらいになります。そのため、希望の時間の予約が取れずに練習の順番が希望と逆になったり、時間がとんでもなく空くこともあると思います。

 それでも通常ツーウエー契約選手はプレーオフに出場できないので、そのルールだと再開後の8試合には呼ばれず(コロナ禍で中断した)3月でシーズンが終わっていたかもしれません。それでオフになってしまうのと、プレーオフにも出場できるようになって再開後もチームと行動できるのとでは、今シーズンでツーウエー契約が切れる渡辺選手にとっ
ては大違いです。

 来シーズンに向けたアピールという意味では、今回はオーランドでの集中開催ということで、いつもだと直接見てもらう機会のない東地区のチームスカウトにプレーを見てもらえるチャンスです。特にジャ・モラント(20)のようなスター選手がいると、他チームから見られる機会が増えることもプラス材料です。

 プレーオフに進出できれば、(1回戦の)相手はおそらくレイカーズ。レブロン・ジェームズ(35)や、先日新たに契約したプレーオフでのスリーポイントシュート成功数歴代9位の名手、J・R・スミス(34)とマッチアップする機会もあると思うので、この「夢の光景」をぜひ見たいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。